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主に技術的な雑記的な

ServerlessDays Tokyoは過去最高のServerless系イベントになる(かもしれない)

開催宣言

tokyo.serverlessdays.io

過去3回に渡り最高だったServerlessconf Tokyoですが、今年はServerlessDaysとして生まれ変わって開催が決まりました。

marcy.hatenablog.com

marcy.hatenablog.com

ちなみに2018年は個人的に色々あってイベントに参加するのが精一杯でブログまで書けなかっただけでイベント自体はちゃんと最高でしたw

ServerlessDaysとは?Serverlessconfと何が違うの?

ServerlessconfはServerlessに関する最大のカンファレンスとしての一種のブランドのような所があり、大きな会場と充実した設備と充実したフード・ドリンクの提供や、高額なスポンサー費用とそれに見合うスポンサーメリットなどを考えて運営されてきました(私は運営に入っていなかったので聞いた話)

それは、Serverlessという新しいテクノロジーの発展という意味では重要だったと思っています。Serverlessというものを世間に知らしめるべく、とにかく勢いの現れたイベントです。

しかし、Serverlessへの注目がある程度十分に集まった現在、本当に必要なイベントはなんだろうか?ということを考えた時に、それに合致するのはServerlessconfではなくServerlessDaysでした。それは、より熱量の高い実践者(あるいはそれを目指している、興味がある人)が集まる場ということです。

Serverlessconfもそういった側面はあったものの、ServerlessDaysはより明確にコミュニティが中心であり、その中の開発者達のために運営されるイベントです。そして、コミュニティが発展し、熱量を保つためには裾野の広さと寛容さが重要であると考えています。商業的メリットの高い国や都市以外でも世界中で開催され、多種多様な文化に触れてきたServerlessDaysは、関心するほどにその点についての気配りが行き届いており、それは日本のServerlessDaysでも踏襲されています。

serverlessdays.io

まず、CFPの選定はPapercallの匿名化機能を用いて、匿名化された状態で選定されます。それはつまり、スポンサーセッションを除いて、どのメガクラウドベンダーの所属であるとか、その中のどのクラウドを担いでいるとか、Serverlessで儲けているどうかとか、誰もが知っていて影響力のあるどこぞの会社に所属しているとか、本人が業界の有名人だとか、そういうことは一切関係なくコンテンツの内容だけで判断されます。

また、性別や年令のような基本情報も特に入力は求められないですし、匿名化されているため、趣味嗜好や身体的特徴、思想や宗教観なども分かりようがありません。そんなことは一切関係なく、選ばれたということはあなたのプロポーザルが刺さったから聞かせてほしいわけです。もちろん、今までのServerlessconfでも別にそれらを選定基準に設けたことなんて一切ないはずです。しかし、人間というのは個人が特定できるとその人の属性に関するバイアスが多少なり働くことはどうしても避けられないものですが、それが排除されていることがシステム的に担保されているわけです。なので、選ばれたからには自信を持って話してほしいですし、それらを気にして応募自体をやめる必要は一切ないのです。*1

そして、国籍も人種も関係ない。そうやって世界中で開催されてきたServerlessDaysへの関心はグローバルなものとなっており、既にかなりの数の海外からのプロポーザルが届いていると聞いています。日本人(厳密には匿名化されているため日本人かどうか分からないので、日本語で書かれているプロポーザルということにはなるけど)はまだ少ないのです。世界に日本の力を見せてやりましょう!

もちろん、私のように過去のServerlessconfで登壇した実績があるとかそんなことも関係ないわけです。他の領域での知名度だって関係ない。提出したプロポーザルの内容だけで判断される。だから、登壇経験が無いとか、クラウド・Serverless界隈はアウェーっぽいとか、そんなことも気にする必要も無いわけです。

また、そんな人達をフォローするためにメンター制度を設けています。自分の思いついたテーマがServerlessDaysで刺さるのか分からない、スピーカー経験が無い、あるいは自信が無いという方は japan@serverlessdays.io までご連絡いただければ、コミュニティから信頼のおけるメンターあるいはアドバイザーを紹介します(ただし、メンタリングを受けたからといって選定されるわけではないということだけはご了承ください)

私は、そんなServerlessDaysのポリシーにとても共感したため、今回は運営として関わらせてもらっています。CFPの選定メンバーだけは今年もスピーカーとして参加したい気持ちがあったので外してもらっていて応募内容も見えないようにしてもらっていますが。

そんなわけで、今までServerlessconfやServerless Meetupに登壇・参加したことのない人はもちろん、他の領域のコミュニティが主戦場と認識している人や、性別や年令や趣味嗜好その他も一切関係なく、少しでも「もしかして、これってServerless関係ある?」って思ったなら奮って応募してほしいわけです。思って無くても本当に全然関係なければ落とされるだけなので、とりあえず応募してほしいわけです(暴論)

つまるところ、私たちはとにかく面白い話が聞きたいんだ!!

www.papercall.io

※一応断っておくと、これは私の個人的な見解であり、運営全員の総意ではありません

今回のイベントが過去最高になる理由その①

毎年最高だったServerlessconfですが、ありがたいことに毎年スピーカーとして参加させてもらった身から、その中であえてどれが一番だったかを聞かれて答えるなら、なんだかんだやっぱり初回です。

それが何故かと言うと、これはServerlessDaysのポリシーとも合致するんですが、あえてカンファレンスホールではない会場を使い、1トラック進行だったのが大きいと思います。もちろんアーリーステージだったのもあると思いますが、大人しく座って聞くだけだとなんか違うと感じずにいられない会場の雰囲気の中、熱量の高い技術者が集まり、全員が同じコンテキストを共有していたからだと思います。現場はもちろん、Wifiも整備されていない会場でSNSでも議論が白熱しました。

今回の会場はServerlessconfの初回と同じTabroid(ライブやアートイベントが主に行われるイベント施設)です。そして、1トラック進行です。ServerlessDaysの寛容な運営ポリシーによってもたらされた新鮮さと一体感はServerlessconfの初回と同じかそれを上回る熱量を生み出すのではないかと思っています!

今回のイベントが過去最高になる理由その②

個人的にはこれが最大の理由なのですが、今回のServerlessDaysのWorkshop Day(2019/10/21)では、クラウドベンダーではなくコミュニティプレゼンツなコンテンツの一つとして、Serverlessなシステムパフォーマンスチューニング大会を行います!!

今回は初回でもあるので、問題のベースを私が作る都合上と運営側のやりやすさを考慮してAWS縛りにはなりますが、EC2(とFargate)さえ使わなければなんでもアリ!EC2さえ使わなければ、サービス構成を変えようが、アーキテクチャを変えようが、コードを書き換えようが、ランタイムや言語を置き換えようがなんでもアリ!AWS Lambdaの特性上、アプリケーションレイヤでの並列処理やインメモリ戦略には限界があり、アーキテクチャレベルでの最適化を行う必要のある真の総合戦!!*2

それはつまり、最強のServerless開発者・・・いや、クラウド技術者を決める大会です!本当は私自身が参加者になりたかったけど、誰もやってくれないから自分でやるんだ!w上手くいったら来年は誰か問題作成頼む!上手く行かなかったら本当にマジでゴメンナサイ!!

とはいえ、初回なので大規模では運営側が担保できる保証がないため、Workshopチケットを持っている人の中で希望する数十人での開催になる見込みです。「我こそは!」と思う各位はWorkshopチケットが販売開始されたら速攻で買うんだ!

ちなみに、優勝賞品(あるいは賞金)については調整中です。何かしらは出したいと思ってますが、とりあえずはその場の楽しみとわずかな名誉以外は期待しないでくださいwもし万が一、初回なので宣伝効果のようなメリットは一切保証できないですが、それでも良いと言ってくれる奇特なスポンサー様がいれば、一旦私 (@marcy_terui) までコンタクトしてください(本編のスポンサーと一緒くたにすると色々ややこしい話もあるので)

(あと、登壇資料を作るくらいなら問題作成と運営準備やれって話な気がするので、今回はCFP応募はしないかも)

つまり何が言いたかったかというと

みんなCFPに応募するんだ!あと、Workshopチケットを購入してまで大会に参加したい人の需要を知りたいので、リアクションお願いします!

*1:個人が特定された状態で選定したほうが良い場面もあるし、バイアスが働くことが悪いことであるという意図はありません。ただ、今回はよりオープンマインドな場を作りたいためにそうしているというだけです

*2:と思っているんですが、その想定を外れる離れ業が飛び出す可能性もあるとは思っていて、それはそれで勉強になるから良いかなってwそうならないようできる限り問題作成やレギュレーションの策定をがんばりますが・・・!